淡路島で初めて特定外来生物『ナガエツルノゲイトウ』が本田池(ほんでんいけ)で確認されてからの経緯を、ここに記録します。
2022年9月12日(月)
今日は、とても嬉しいニュースがあります。
今日9/12専門家の先生方が調査および駆除作業に来てくださいました。
TV局の取材もありました。
桟橋を渡り、池の中央付近まで行き写真撮影しました。
現在の状況は、『ナガエツルノゲイトウ』の勢力はまだ強く、一部少し茶色くなり始めているかなぁといったところです。青いネットで囲んである外側にもナガエツルノゲイトウが新芽を出していたので、地元農家と先生方が駆除しました。
日中の最高気温が33.4度にもなった暑い一日でした。
さて、本田池から少し離れた場所へ目をむけてみましょう。
本田池から10mほどの法面(のりめん)に生えていたナガエツルノゲイトウの駆除作業を順を追って振り返ります。
2021年6月5日に下の写真のようにナガエツルノゲイトウが、法面に点在していることが分かり⇓
2021年6月12日には地元水利組合と行政が専門家の先生方の指導の下、暫定処置をしました⇓
そして、遮光率100%のシートを購入し法面に敷いたのが2021年7月4日⇓
いろいろな方々のおかげで、発見から1か月でここまでできました。早期発見・すばやい処置が良かったと思います。
あれから1年2ヵ月経過した本日2022年9月12日にその遮光シートを外しました。
見事にピンク色したナガエツルノゲイトウの茎や根っこが枯渇しています。
まだ、一部に残っているところがあったので、そこだけまだシートを敷いてありますが、大部分がきれいになりました。
今後も観察は続けなければなりませんが、嬉しいニュースです。
ボランティアで駆除に関わってくださった方々や関心を持って現地に来てくださった皆様、報道関係者の皆様、兵庫県環境課や淡路県民局はじめ行政関係者にもご報告させていただきます。もちろん、初めからずっと駆除指導と駆除作業をしてくださっている専門家の先生方にも御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。
2022年8月2日(火)
今日は、日中の最高気温が36.5度まで上がるという酷暑の中、本田池の特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」駆除作業が行われました。
専門家の先生方と地元水利組合(淡路島では田主=たずと言います)員がボートや桟橋で作業や観察を行いました。そして今日は、一日中、神戸新聞社の方々も取材をしてくださり、時には作業の手助けもしてくださいました。
※この日の神戸新聞社の取材は8/12に全紙面及びデジタル映像で発信されました。
次回の作業日までにこの中央部分のシート下がどうなっているか楽しみです。
また、今日の作業で分かったのですが、中央部分のナガエツルノゲイトウが浮島になっている可能性があるとのことです。根が池の底についていないのであれば、勢力が衰え草の量も減っている秋冬に順次回収できるかもしれません。まだまだ観察が必要ですが、少し明るい情報です。
一方、囲いの青いネット(網)の水面下では、藻やナガエが網目をふさいで水の通りが悪くなってきています。これは、豪雨や台風などで一気に水嵩が増え、下流へ水が流れ出る時に網ごと=ナガエツルノゲイトウの浮島ごと、流れてしまうかもしれないということを意味しています。恐ろしいことです。
そうなると下流の水路や田畑、数百メートル先の瀬戸内海までナガエが広がる心配があります。
豪雨や台風、線状降水帯が発生しないことを祈るのみです。
いやいや、最近は、何が起こるか分からない。早めに対策を講じる必要があります。動かねば!!
大変な暑さの中、一日中、作業や取材をしてくださった方々に本当に感謝いたします。
ありがとうございました。
2022年7月28日(木)
本田池の特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の現状を記録しておきます。
池の中央部分に盛り上がるように生息しています。今のところ網を這い上がってくることは無いようです。
しかし、よくよく見てみると網の手前に小さな「ナガエツルノゲイトウ」新芽が伸び始めているようです。
8/2(火)に専門家の先生方が来てくださり、指導を受けながら駆除作業をします。
どうか少しでも曇ったり気温が下がってくれますように・・・
2022年6月20日(月)
昨日6/19(日)に神戸から専門家の先生方4名が本田池に来てくださり、特定外来生物『ナガエツルノゲイトウ』駆除作業を実施&指導してくださいました。
少し前から気になっていた赤丸の部分の所⇓ 網を超えていますよね。
その後、竹を工夫してネットを高くしました。↓
中央部分に繁茂しているナガエツルノゲイトウは、一生懸命、刈り取ったり回収したりしても、結局、数日で元通りになる(ポキポキ折れて枝が分かれて、むしろ拡大する恐れ有り)ので、労力&時間のムダになるので、このまま今はそっとしておきます。
中央部分のネットより外側に出たナガエツルノゲイトウを回収して、外側で繁茂するのを防がなければなりません。
7月にも先生方が来てくださる予定です。ありがとうございます。
ますます暑くなるので、作業も大変です。熱中症に気をつけて作業をしなければ!
2022年5月24日(火)
さて、5月21日(土)に専門家の先生方が本田池ナガエツルノゲイトウ駆除作業に来てくださいました。
二本の桟橋からとボートからとに分かれて浮遊しているナガエツルノゲイトウを一つ一つ丁寧に回収しました。
その後、中央部分の青い網が水面から↑に出るように支柱を高くしたり、竹で囲みを直したり、オイルフェンスを張ったりしました。
23日には、回収したナガエツルノゲイトウを洲本市がパッカー車で回収しに来てくれました。
先生方が次回、来てくださるのは約1か月後。
それまで、上の写真のように青い網を超えてきそうなナガエツルノゲイトウを、池の利用者で超えて外へ出させないようにしなければなりません。
農繁期を迎え大変忙しい中、これまた大変な作業が増えます。しかもボートに乗っての不安定な作業なので危険を伴います。ナガエツルノゲイトウは、生長が早いので気が気でありませんが、安全第一なので注意しながら慎重に作業をしなければ!!
うまく対処できるかなぁと、かなり不安です。
2022年5月8日(日)
ナガエツルノゲイトウが生えている本田池ですが、満水になりました。5/6の午後には『よけはき』と呼んでいる排水口から下流に向かって水が出ていきました。
遮光シートを張ってある部分は、きれいな水面が見えていますね。うれしいです。
こんな光景は何年ぶりでしょうか。
中央部分の緑色の草は、ナガエツルノゲイトウです。
根っこが地面に侵入していなければ浮草状態なので、今後、漁業ブイ&竹につけた網で回収する計画です。下の写真は、前回、専門家の先生方が作成してくださったものです。これで回収します。
5/6(金)には、洲本市議員や南あわじ市議員、農業関係の方、参議院議員秘書の方、淡路県民局の担当者が本田池の様子を見て、これまでの経過や今後の計画について話を聞きに来てくださいました。
5/10(火)13時~には、参議院環境委員会で 外来生物法質疑で質問をされるということです。この本田池の取り組みももしかしたら少し出るかもしれません。
※2022/5/10 参議院環境委員会での実際の映像はこちら⇒
2022年4月19日(火)
昨日、専門家の先生方が本田池に来てくださり、特定外来生物『ナガエツルノゲイトウ』駆除作業の続きをしてくださいました。
池に水を入れ始めているので、みんな胴長をはいていますが、遮光シートの上は滑りやすく慎重に歩かなければなりません。
↓浮き用の竹と漁業用ブイを網に括り付けて
池に浮かべて引っ張れば、水面に浮遊しているナガエを一気に集めることができます。
同じようなナガエ収集ブイを池の中央部分にも今後、装着する予定です。
↓次は、桟橋に手すりをつけて、歩み板を乗せて桟橋の完成です。
桟橋は2本あります。
日が長くなってきたので先生方は午後6時まで作業を行ってくださいました。お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
2022年4月6日(水)
ナガエツルノゲイトウが生えている本田池の様子を記録しておきましょう。
2022年3月29日(火)
このところ集中してナガエツルノゲイトウ駆除作業を実施しています。
体力も限界に達しようとしているこの時期に、ボランティアの方々が手助けに来てくださいました。
3/25(金)に1名。淡路島内の方が時間を見つけて来てくださいました。
次は、この支柱にネットを張る作業です。
完成の様子はこちらです⇓
大変なぬかるみ地面での作業が終わりました。
ナガエも遮光シート上から姿を消し、焼却場(写真右)へすべて移し終えています。
疲れました・・・
3/28の作業の様子は、パート2に記録しておきます。
つづく
2022年3月29日(火)
続きです。
昨日3/28(月)も本田池でのナガエツルノゲイトウ駆除作業をしました。
昨日は、IVUSA(NPO法人国際ボランティア学生協会)から2名の方、洲本高校2年の1名の方がお手伝いに来てくれました。
シート張りの後は、土嚢の移動です。もうすぐ池に水を入れるので、使っていない土嚢を池から引き揚げ、まとめておきました。
その後、池の堤から池中央部に向けての桟橋を作りました。
(上の写真)まだ完成ではありませんが、なんとなくイメージできるようになりました。
みんなで写真を撮りました。
この日は、専門家の先生方は2名だった(いつもは4名)ので作業の進捗具合が心配でしたが、ボランティアの皆さんのおかげでずいぶんとたくさんのことができました。
滋賀県から早朝よりのご参加、本当にありがとうございました。
IVUSAの公式ブログにこの日のことを投稿してくださっています。
洲本高校2年の方もたった一人で3度目の参加をしていただき、本当にありがとうございました。
この続きの作業は3/31(木)に行う予定です。
あともう一息です。
がんばりたいと思います。
2022年3月23日(水)
2022年3月20日(日)に専門家の先生方の指導の下、遮光シート張り+ナガエツルノゲイトウの焼却+サイホン水中ポンプの取水口周りのネット張り準備をしました。
まずは、堤の遮光シート張りからスタートです。↓
これらの作業をしながら、焼却作業やナガエ天日干し作業もしていました。
ヘトヘトです。
先生方はこの作業後、神戸市まで帰られるのですから、我々よりももっと疲れると思います。本当にありがたいことと、毎回、感謝しております。
次回は、明後日(3/25)、その次は3/28と作業は続きます。雨もその間に降るので池の水をどんどん抜かなければ!!
2022年3月12日(土)
昨日、専門家の先生方3名と本田池利用農家の4名の計7名で、ナガエツルノゲイトウ駆除作業の続きを行いました。
まず、2月11日~12日のシート張り作業の時にナガエをシートの上に上げてくださっていました。そのうち比較的、乾いているナガエ(赤い枠)を向こうの矢印方向へ一輪車で運び、焼却。
次に、池の中央部分に近いシート(黄色い枠)上のナガエは、水や泥で濡れているものが多いので、赤い枠の場所へ引っ張り上げて、乾燥を促す。水分と泥が付いている水草は重くて重労働です。主に2人の方が、ほぼ一日中この作業をしていました。
下の写真は、2/13のシート未設置部分のものです。
↑本田池の出入り口付近のシート張りは、専門家の先生方3名が、サイズを測り、シート貼り合わせ、シート運び、杭打ちを行い、すべての湖面のシート張りを終えました。↓
次は、細かい部分のシート張りです。
平らな面は無く、斜面でもあり、一部、大きな石もあり土管からは水も入るし・・・
なんとかこの日は、この土管周りまでを張ることができました。
後日、赤い枠部分のシート張りと黄色枠部分のナガエツルノゲイトウ焼却場所にシートを張らなければなりません。
まだまだ作業がたくさん残っています。乾いたナガエも順次、焼却していかないといけないし。
次の作業は、3/18(金)・3/25(金)・3/28(月)・そしてたぶん3/30(水)3/31(木)も作業をしなければ終わらないかもしれません。
なんせ人手がぜんぜん足りません。5~7名の人数では、これから行う『防草ネット張り』や『浮き竹張り』や『池中央部分への桟橋設置作業』などは3月中に終えることは非常に難しいと思われます。どうしたらよいものか・・・早くしなければナガエが根っこを生やし始める季節になってしまいます。
時間を見つけて農作業もしないといけません。
2022年3月7日(月)
昨日、ひょうごの生物多様性保全プロジェクト選定団体の認定証授与式に行ってきました。
令和3年度は新たに8団体が認定され、これまで認定を受けた団体と合わせると99団体が兵庫県の環境保全のために、県の認定を受けて活動を行っています。
昨日は、兵庫県県民会館で認定証授与式(この日は5団体が出席)があり、その後、専門家の先生の講演を拝聴・そして、昨年までの認定団体のうち4つの団体の活動発表がありました。
どの団体の発表も素晴らしかったです。いつか「ナガエツルノゲイトウの駆除に成功し、再び本田池の水を使って安心して農業ができるようになりました!」と発表できるようになればいいなぁ。
一夜明け、黙々と本田池でのナガエ焼却作業をしました。
池の縁に近い部分のナガエツルノゲイトウは比較的乾いているので、それを焼却し、池の中央に近いシート上のナガエは水分を多く含んでいるので、乾かすためにできるだけシートの上の方へ移動させました。水分と泥を含んでいるナガエは重くて大変な作業です。
明日以降も時間を見つけてこの作業の繰り返しをします。
2022年2月23日(水)
明日の午後6時半からNHK神戸(兵庫県内のみ)の『LiveLoveひょうご』という番組内で、先日のナガエツルノゲイトウ駆除作業の様子が放送されます。
淡路島テレビジョンが放送した内容を洲本市以外の方にも見ていただけるというわけです。
兵庫県外の方は申し訳ありません・・・
多くの方にこのナガエツルノゲイトウの実態を知っていただき、これ以上、この草が拡散しないように願いたいです。
今週末からは、少し気温も上がってくるようなので、ナガエツルノゲイトウ駆除作業に対応するだけでなく、農業に集中できる状態に早くなりたいです。
2022年2月14日(月)
朝から冷たい雨が降る中、3日目の作業がスタート!
遮光シートの貼り合わせ作業は、倉庫を片付けて、タープやテントを張って工夫して行われました。参加者皆さんがいろいろな工夫を凝らしてくださり、作業がどんどんスピードアップしているのが分かります。
出来上がった遮光シートは、順次、軽トラックに乗せられて本田池へ!
本田池では、冷たい雨が降る中で、重い石を取り除いたり、できるだけ平な地面になるように整地したりと下準備をして、遮光シートが来るのを待っています。
シートが届くとテキパキと杭を打ち込み、その上に重い土嚢を乗せていきます。
午後3時過ぎに遮光シート張りの9割を終え、用具・道具を全て洗い、本田池から引き揚げました。
倉庫の方でも、タープやテント・外したガラス戸を入れ、片付けが行われました。
最終日は、あいにくの冷雨でしたが、総勢17名の参加者のおかげでなんとか無事に作業を終えることができました。本当にありがとうございました。
3日間で延べ100名近い方が参加してくださいました。とても地元民だけではできなかった大事業です。本当に感謝感謝の3日間でした。
この後も遮光シート上のナガエツルノゲイトウの処理や池の中央部分(シートを張っていない所)への桟橋作りなどの作業が続きます。
一夜経って今日は朝から一日かけて、いろいろな用具の片付けをしました。
次回のナガエツルノゲイトウ駆除作業のために、きれいにしました。
明日は、久しぶりに農業に専念したいです。
最後に今朝2月14日の本田池の写真を載せて、今日のブログを終わります。
皆様、お疲れ様でした。そして本当に有難うございます。これからもご支援、宜しくお願い申し上げます。
2022年2月12日(土)
昨日から本格的な駆除作業が始まりましたので、昨日と今日の途中経過を報告します。
2日間とも快晴で、作業中は汗ばむくらいでした。ありがたいことです。
シートを両面テープで張り合わせる作業を行います。上の写真↑
次にそれを池の中へ運び
どんどん、どんどん、二日間で張っていきました。
初日には山積みのように土嚢を作ってくれていましたので、二日目はその作業をせずに済みました。マンパワーはすごいです!!
まだ、シートを張らない場所では少しでもナガエツルノゲイトウの量を減らすためにどんどん焼却作業をしていきます。
しかし、二日目終了前には、この場所にも2枚のシートが張られ、ここまでで2日目の作業が終わりました。
明日は雨予報・・・
一応、降るまで作業は行なう予定です。雨が降ったらシート張り合わせ作業は、倉庫内で行ない、シートを池底で設置する作業は少雨決行するかもしれません。
昨日、今日と作業に携わってくださった皆様、本当にありがとうございました。
明日(もしくは予備日14日も)、よろしくお願いいたします。
2022年2月10日(木)
明日2/11(金・祝)から13日(日)※予備日14日(月)まで、特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の駆除作業が始まります。
場所は本田池(ほんでんいけ)
洲本市五色町都志米山(こめやま)。
ウェルネスパーク五色敷地内のGOGOドーム駐車場から徒歩5分足らずの場所にその池はあります。
上の写真は、1/28に行われた実習の様子です。
初日2/11は、個人で申し込みいただいた島内からのボランティアの方々・県・市など様々な行政関係者・学校関係者など、あらゆる方面の皆様のご協力で、作業が行われます。
2日目・3日目は、個人ボランティアの方々が中心で、人数もまだまだ少なめです。
なんとか計画通り、3日間で本田池の池底面に遮光シートを張り、「ナガエツルノゲイトウ」が枯死するように願っています。
ご協力いただきます皆様、遠方から温かく見守ってくださる皆様、感謝いたします。
2022年1月23日(日)
今日、午後からウェルネスパーク五色内の『夢工房』にて、「ナガエツルノゲイトウは駆除できるのか?」というテーマで専門家の先生にご講演をしていただきました。
午前中は、専門家の先生と兵庫・水辺ネットワークおよび地元水利組合の数名で冷たい雨が降る中、いつものように駆除のための前段階の作業をしました。
午後から、いよいよセミナーです。
『夢工房』で、ナガエツルノゲイトウについての説明をプロジェクターでしていただきました。
その後、本田池へ移動。
冷たい雨が降る中でも熱心に講師先生のお話を聴いて、との都度、質疑応答をされていました。
現地視察の後、再び『夢工房』へ戻り、先生のまとめと質疑応答でセミナーは終了しました。
2月11日(金・祝)から3日間の予定で行われる作業は、講師先生も初めての大規模駆除作業だそうです。
この駆除が成功すれば歴史的な快挙だそうです。
まだまだ人手が足りません・・・心配です・・・
とにかく本日のセミナーでは多くの方に関心をもっていただくことができてよかったと思います。
専門家の方に正確な知識を教えていただき、ナガエツルノゲイトウが繁茂するということがこれ以上広がらないようにと願います。
2022年1月7日(金)
昨日、本田池(ほんでんいけ)に繁茂している特定外来生物『ナガエツルノゲイトウ』を焼却し始めました。
昔は、池の水を抜くために『樋(ひ)』を順番に抜いていって、一番底にある『底樋』を抜き、泥吐け口を開けて全ての水と溜まった泥を掻き出していました。
現在では、サイホンを使います。パイプの取水口が届くところまでしか水を抜くことができません。
上の写真にもあるように完全に水は抜けていないので、濡れたナガエツルノゲイトウを焼却するには無理があります。
なんとかしてナガエツルノゲイトウの嵩(かさ)を減らし、2月に予定している遮光シート張りの準備をしたいのですが・・・
1月23日(日)午後1時半からは、専門家の先生によるセミナー『ナガエノツルゲイトウは駆除できるのか?」を開催予定です。場所は、本田池近くにある『ウェルネスパーク五色「夢工房」』です。
参加希望の方は、このHPのお問い合わせにメールにてお申し込みください。
明日からの3連休も少しずつ焼却作業をするつもりです。
農作業もしたいので、なかなか時間がとれないのですが・・・
2021年12月22日(水)
昨日、本田池(ほんでんいけ)の『ナガエツルノゲイトウ』を焼却する初段階を試みました。
専門家の指導の下、水利組合員も一緒に作業をしました。
可燃材として池の中に生えていて枯れた草を刈り取って一緒に燃やしましたが、少量しかなかったので、なかなか『ナガエツルノゲイトウ』を焼くことはできません。
また、サイホン方式で水を抜く池なので、水を抜ききることができず、今後の課題となりました。
来年1月からは、なんらかの方法で全ての水を抜き、『ナガエツルノゲイトウ』をできるだけ乾燥させたうえで、数回に分けて焼却を進めることになりました。
2月11日(金・祝)~13日(日)※予備日14日(月)には、池の底に黒い遮光シートを張る予定なので、それまでになんとか『ナガエツルノゲイトウ』の量を減らしたいと思います。
2021年11月16日(火)
特定外来生物に指定されている『ナガエツルノゲイトウ』の様子です。
いまだに緑が多く隆盛な様子です。
依然としてどこが水面か分からないです。
最後の写真は、下に見えているナガエツルノゲイトウが、上に生えている一般の草に忍び寄り、上へ這い上がろうとしているようにも見えます。
来年1月頃になんとか撤去作業ができないか・・・と、本日から水抜きを始めました。
徐々に抜いていく予定です。
去年の11月中旬の様子ですが、ナガエは全面に広がっていないですね。
2021年7月6日(火)
ナガエツルノゲイトウが本田池外に拡散していたのをそれ以上広がらないように臨時的に透明シートを張ってあったものを正規の遮光シートに変更する作業を7/4(日)に行いました。
その前に、6/19(土)に目地部分に残っていたナガエツルノゲイトウに特殊樹脂を投入してあったものを確認しました。
2週間経ってもその部分からはナガエツルノゲイトウは新芽を伸ばしてはいませんでした。効果あり!!と言いたいですね。他の目地から新芽が出ませんように・・・
遮光シートを強力な両面テープで張り合わせ、拡散していた部分に次々に被せて固定していきました。
次は、本田池で生長し続けるナガエツルノゲイトウが大雨等で流出しないようにネットを高くし対岸からロープで支柱を引っ張りました。
下↓は、前回までのネットの高さなので、今回のネットがいかに高くなったか分かりますね。
道路と土との境目からも新しく芽がでてきたので除去後、バーナーで焼きました。
兵庫県庁や淡路県民局、兵庫・水辺ネットワーク・地元水利組合員が1日かかって作業をしてくださいました。ありがとうございました。今後もナガエツルノゲイトウがこれ以上拡散しないように、また、本田池のナガエツルノゲイトウが無くなるようにご協力のほどよろしくお願いいたします。
2021年6月15日(火)
6/12(土)に兵庫・水辺ネットワークの皆さんと兵庫県庁から2名、淡路県民局から2名が来てくださり、地元水利組合(「田主」たず)メンバーが一緒に、ナガエツルノゲイトウの暫定処置をしました。
すでに夏野菜を植えてある畑に生えているナガエツルノゲイトウは、1本1本丁寧に抜取りましたが、根が深く最後まで取り切れないものは、注意深く観察することになりました。畑の所有者の方には、ボランティアの先生が丁寧に説明してくださいました。
点在して生えていた法面(のりめん)には暫定的に透明シートを張りました。本来なら池の底に張った遮光シートを張りたいところですが、資金不足なので仕方ありません。遮光シートが購入でき次第、張り替え予定です。
他にも生えているところが点在していますが、すべて透明シートを張りました。
これらは、ナガエツルノゲイトウが車両や農機具に付着して他の地に拡散するのを予防する意味もあります。透明シートを張ったところ以外は生えていないのを確認したので、草刈り機で草を刈りました。
今後は、1か月ほど様子を見ていきます。もし、生えてきたらボランティアの専門家先生に連絡してご指示を仰ぐ予定です。
1日かかりました。小雨降る中、お手伝いいただいた皆様に深く御礼申し上げます。
2021年6月12日(土)
先日より、マスコミ各社から特定外来生物『ナガエツルノゲイトウ』についての問い合わせや取材があり、大きな反響をよんでいます。
その後、まず、県庁や農業改良普及センター、淡路県民局などから多数の方が視察に来てくださいました。
また、本日6/12(土)午前10時からは、兵庫・水辺ネットワークの皆さんが中心になって植物の専門家の指導の下、『ナガエツルノゲイトウ』の処置作業がスタートします。
どのような処置をするのかまた、このHPでも記録していきたいと思います。
農繁期でもあるので、農作業もしなければなりません。
『ナガエツルノゲイトウ』対応でなかなかすすまないので困っています。
が、『ナガエツルノゲイトウ』に立ち向かっていきます!!
2021年6月5日(土)
兵庫県洲本市『本田池(ほんでんいけ)』に特定外来生物の『ナガエツルノゲイトウ』が繁茂していることは、昨年よりこのHPでも再々、お伝えしてきましたが、ついに最悪の事態になってしまいました。
本田池近くの農地(畑と法面)に広く点在し始めています。
ここは、自宅消費用の小さな夏野菜を栽培してる畑ですが、赤い〇で囲んだ所にナガエツルノゲイトウが生えています。
小さな水路を挟んだすぐ隣には、水田や淡路島玉ねぎを栽培し生計を立てている大きな農地があります。
この先、大きな農地にも侵入してしまうかもしれません。
がっかりです・・・ショックです・・・
今日、兵庫・水辺ネットワークの方々が『本田池』遮水シートの修繕に淡路島まできてくださり、この状況を発見してくださいました。
発見した場所には、目印としてピンクのリボンをつけた棒を刺してあります。
兵庫県では初めての農地侵入かもしれないとのことです。
千葉県・静岡県・滋賀県・徳島県では、すでに農地にナガエツルノゲイトウが侵入し、農作物に被害が出たり、ナガエツルノゲイトウを含んだ土をゴッソリ掘り起こしてナガエを完全処分(太陽光熱処理)するために農作物栽培を諦めている所もあるそうです。
緊急事態です。
行政にもこの現状を知らせ、至急、対策を講じなければ、このままでは数年でこの地帯の営農は難しくなるかもしれません。
兵庫・水辺ネットワークの皆さんが、排水口のネットを超えて、外に流れ出ないようにしてくださいました。
いつもボランティアでしてくださっています。道具用具も自前で、本当に頭が下がる思いです。
ありがとうございます。兵庫・水辺ネットワークの皆さんがご尽力してくださっているから、地元民も頑張らねば!!と、気持ちを奮い立たせています。
なんとかこれ以上、広がらないように努力はしていますが、高齢者がほとんどの我が地域では限界があり、その限界を超えてしまっています。
どうすればよいのでしょうか・・・
2021年5月9日(日)
本田池の『ナガエツルノゲイトウ』ですが、新聞やネットニュースのおかげで少しずつですが、進展があります。現在、3つの方面から問い合わせや来訪があり、具体的になってきたらまたブログに書きたいと思います。
上の写真は、4月11日に行った作業のうち、余水吐(ここの方言では「よけはき」と呼んでいる)からナガエが流れ出ないようにするためのネットの様子です。最近の雨で池の水が増えまもなく余水吐から水があふれそうです。うまくナガエツルノゲイトウの流出を防いでくれますように。
2021年4月12日(月)
昨日は、午前9時~午後5時前まで、本田池(ほんでんいけ)のナガエツルノゲイトウ(以下、ナガエとよぶ)の駆除作業が行われました。
兵庫県議会議員の浜田さまと淡路農事研究会の久保さまと同行の岡谷さまが視察に来てくださっていたので、兵庫・水辺ネットワークの大嶋さま・碓井さま・丸井さまが作業の工程やナガエの特性や全国の被害状況などを説明してくださいました。
さぁ、現場で作業開始です。
遮水シートを設計図通りにカット。同じ長さのものを3枚作って、強力な両面テープで張り合わせます。
↓視察に来られていた3名の皆さんも手伝ってくださいました。
午後からは、張り合わせたシートを池へ持って行って・・・
池の底に広げます。
水利組合員も、午前中、溝掃除(当地では溝さらえ)していましたが、午後は本田池の駆除作業に加わり、一生懸命作業しました。
3名の兵庫・水辺ネットワークの先生から指導を受けながらシート押えのペグを打ち、土嚢を作ってシートの上に置いていきました。
次は、排水口から外へナガエが流出しないようにネットを張りました。
最後に土嚢に浮きを付けて作業終了です。
今回の作業を新聞社さん(2社)も取材に来てくださいました。
途中の作業のお手伝いもしていただきました。ありがとうございます。
これから徐々に池に水が入り、シートは水面下になってしまいます。
結果が分かるのが11月頃とのことです。
稲刈り終了後、池の水を落として、シートを外してみてナガエがどうなっているか!?
今回の駆除は第一弾。池全体の10分の一にも満たない部分だけかもしれませんが、3名の先生方のご指導・ご協力のおかげで、大きな大きな一歩を踏み出すことができたのです。
今回も完全なボランティアで協力してくださった先生方には本当に感謝・感謝の言葉しかありません。
この計画では現在のところ10年ほどかかる予定ですが、今後、市・県・国・企業などから予算や支援金がでるようなことがあれば、もっとたくさんのシートやペグなどの用具を購入し、人件費も出して大勢の方にお手伝いいただけると思います。そうなると10年と言わずもっと早く駆除できると思います。
どうか、11月の結果がうまくいきますように(祈)
2021年4月10日(日)
4/11(日)午前9時頃から兵庫・水辺ネットワークの方々が本田池のナガエツルノゲイトウ(以下、ナガエと呼ぶ)の駆除をスタートさせてくださいます。
特定外来生物のナガエとアゾラが、パイプ修理中の業者さんに足元にたくさん茂っています。
兵庫・水辺ネットワークの方々には本当に感謝感謝です。
なんとか駆除方法を学んで、今後は地元水利組合員が中心になって作業できるようにしたいと思います。
2021年3月19日(金)
昨年12月20日のTV東京(大阪)で放送された「池の水ぜんぶ抜く大作戦」でも注目された特定外来生物の『ナガエツルノゲイトウ』と『アゾラ』
淡路島で初確認された『本田池(ほんでんいけ)』
我が田主(たず=水利組合)が管理していますが、その後、冬で水面上は刈れた様子に見えますが、水面下では来たる春に勢力を爆発させようとひそかにその時を待っているかのようです。
今日、水辺ネットワーク関係の4名の方々が、その後の様子を調査しに島外から来てくださいました。兵庫県内外各地で『ナガエツルノゲイトウ』と何度も戦っていらっしゃるスペシャリストです。
これを機に、淡路県民局の交流渦潮室環境課の方2名・兵庫県土地改良事業団体連合会淡路島ため池保全サポートセンター水土里(みどり)ネットの方4名にもお越しいただき、特に『ナガエツルノゲイトウ』の特徴・今後、農業や池の堤を脅かす恐れが大いにあることなどを、水辺ネットワークの方々から説明していただきました。
ところが、↓のような池から少し離れた側溝にも『ナガエツルノゲイトウ』が発見されたので、
場所を本田池から少しさかのぼったこの側溝に移して、実際にいろいろやって見せてくださいました。
既に新しい芽が出始めています。
1年で4m伸びるそうです。
この側溝になぜ『ナガエツルノゲイトウ』が生息するようになったかは不明ですが、たぶん、本田池の堤付近の草刈り時に『ナガエツルノゲイトウ』の折れた茎が草刈り機や長靴にくっついて、ここで落ちたのではないかということです。
↑上の写真の赤丸に『ナガエツルノゲイトウ』の根幹が張り込んでいます。緑の線はコンクリートの割れ目です。こうなっているとどうしようもないそうです。除草剤を散布し
上記のような遮光率の高いシートで光合成をさせないようにしっかりと覆います。
この側溝で、↑のような『ナガエツルノゲイトウ』の根っこが見つかりました。
長いものでは50cm~1mまで地中深く根を張るそうなので、表面の草や茎だけを除去してもダメだということです。
では、私達、素人にできることは何か?
新しく発見した場所には、下のような竹割り箸に目立つ色のテープやリボンをつけて、発見した場所に目印をつけておくこと。
むやみに取り除こうとすると茎がポキポキ折れて周囲に散らばってしまい、ますます増えていってしまいます。これはいけません!山へ捨てにいってもいけません!
午後からも水辺ネットワークの皆さんは本田池の調査を続け、今後の方針を田主と打ち合わせしました。
早い方が良いということで、今年4月10日(土)か11日(日)に水辺ネットワークの皆さんのご協力をいただきながら池の一部に遮光シートを被せることになりました。
ご協力いただける方がいらっしゃいましたら是非、ご連絡くださいますようよろしくお願いいたします。
2020年12月16日(水)
本田池(ほんでんいけ)の特定外来植物『アゾラ』ですが、昨日、洲本市役所から連絡を受けたパッカー車が回収・処分に来てくれました。
実は、本田池は先月22日にTV東京(淡路島ではTV大阪)の『池の水ぜんぶ抜く大作戦』出演者・スタッフ・地元水利組合員で池の水を抜き、本来の本田池の姿を取り戻すように頑張って作業をしました。放送は12/20(日)です。
その時に、法律に則り『アゾラ』を一部フレコンバッグに回収し、1か月ほど水切りをし、昨日、洲本市が適正に処分してくれました。
しかし、特定外来生物の駆除除去は法律で厳しく規則があるのでこれ以上の除去は難しく、手をつけることができません。
12/16現在の本田池の様子です。なんとかしたいのですが、莫大な資金と労力が必要です。
同じく近所の大久保池(おおくぼいけ)にある『ナガエツルノゲイトウ』もパッカー車が回収に来ました。
こちらは、明石・神戸・東播磨を拠点にボランティア活動してくださっている『水辺ネットワーク』『兵庫県立大学及び淡路景観園芸学校の教授・学生ボランティア』の皆さんが法律に則り適正に回収し1か月余り水切りをしてあったものです。
本当に助かりました。感謝感謝です。
12/15に洲本市役所職員の方々が、本田池・大久保池の特定外来植物繁茂の様子を見に来てくださり、地元民の意見を聞いてくれました。
小さな一歩ですが、少しずつでも除去に向けて進んでいきたいです。
それには多くの方の知恵と資金と力が必要です。
なんとか元の本田池・大久保池の姿に戻って欲しい!!
うなぎ・二ホンイシガメ・鯉や鮒・シジミもたくさんいた池に戻って欲しいです。
2020年11月13日(金)
特定外来生物『ナガエツルノゲイトウ』と『アゾラ』のその後の様子。
あれから3週間経った今の状況を写真に撮りました。
上の写真は、すべて11/13に撮影したもの。
下の写真は10/22に撮影したものです。
3週間前よりも葉がやや黄色くなり、盛り上がっていた感じが平坦になったような気がします。
似た場所からの写真をもう一度比較。↓
左が3週間前で右が今日です。
同じく特定外来生物の『アゾラ』はその向こうに見える赤茶色の苔のようなものです。
水面はまったく見えていない状況です。
水利組合としてもいろいろと行政に指導いただきながら対応したいのですが、費用面などもあり、これがなかなか大変です。
いろいろアドバイスいただきながら、現在はまだ具体的には進んでいません。
2020年10月22日(木)
淡路島では未確認(?)だったかもしれない特定外来種生物『ナガエツルノゲイトウ』が、本田池で群生しているかもしれません。
環境省ホームページより『ナガエツルノゲイトウ』
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/L-syo-06.html
これが、その水草の写真です。
池の半分近くまで水面を覆う勢いです。
上の写真は、除けはけと言われている排水口ですが、外まで出ていっている可能性もあります。
これが本当に特定外来種の『ナガエツルノゲイトウ』ならば、勝手に伐採し外の場所に移動させることは禁止されています。個人なら懲役3年以下または300万円以下の罰金だということです。
環境省ホームページより
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=416AC0000000078
現在、水利組合(淡路島では田主”たず”という)では臨時総会(10/24)を開くべく、関係者が実態の収集にあたっています。